今年、現物給与の価額が改定されました。ここでは、2024年度(令和6年度)4月1日より適用された現物給与価額の改定内容をご紹介します。
1.全国現物給与価額一覧表をチェック
全国の現物給与価額は厚生労働大臣が定めており、価額の改定があるか否かはその年によって異なります。
改定がある場合は、毎年4月1日より新価額が適用されるため、日本年金機構のホームページは定期的にチェックしておく必要があります。
出典:日本年金機構「全国現物給与価額一覧表」
https://www.nenkin.go.jp/service/kounen/hokenryo/hoshu/20150511.files/2024.pdf
2.住宅に関する現物給与価額は改定なし
今年、現物給与価額が改定されたのは「食事で支払われる報酬等」のみです。
社宅が現物給与に該当するか否かを判断するためには、「住宅で支払われる報酬等」の畳1畳あたり(※)の単価を用いて現物給与価額を算出する必要があります。
今回、「住宅で支払われる報酬等」は改定されないため、社宅における現物給与の算定には影響がありません。
(※)現物給与価額の算出対象となるのは、居間、茶の間、寝室、客間、応接間、仏間、食事室などの居住用スペースです。
詳しい計算方法は下記もあわせてチェックしてみてください。
社宅担当者なら知っておきたい!現物給与価額の算定方法~社会保険料編~
3.さいごに
これまで2024年度の現物給与価額の改定内容についてご紹介しましたが、現物給与は、価額そのものだけでなく、価額の取り扱いについても変更される場合があります。
前年度からなんらかの改定がなされる場合、毎年3月頃に日本年金機構のホームページで公表されますので、ぜひチェックしてみてください。
改定内容については当サイトでも改めてご紹介いたします。